他人とコミュニケーションを図るためには相手の話を聞くリスニング能力に加え、根本的に会話を成立させるためのスピーキング能力も同様に必要です。通常、TOEICのテストではリーディングとリスニングのみのため、ライティングやスピーキングの能力などは評価することができません。つまり、受け身の聞くことと読むことだけ出来が良くても、スピーキングやライティングが苦手だと思っている場合には、この結果から自分の苦手分野を正確に把握することは難しいです。
「伝える英語力」を客観的に評価するのが、TOEIC SWテストです。
これはスピーキングとライティングの2分野のテストで、自分の会話力がどのぐらいのレベルなのかを数字で客観的に知ることができるのが特徴です。スピーキングテストが200点満点、ライティングテストが200点満点で表示されるので、合格や不合格という結果にはなりません。テストを受けるたびに自分の成長を知ることができますし、苦手分野を客観的に把握しやすいので、どのような学習が必要なのかを知ることもできます。
留学する場合には、TOEIC SWテストは要求されないことが多いです。これは、留学先で最も必要なのは、リスニング能力とリーディング能力だからですが、実際に現地の人とコミュニケーションを取るためには、その二つに加え、スピーキング能力とライティング能力もとても大切であることは言うまでもありません。
そのため、近年では企業内で昇進の際に活用したり、海外プロジェクトなどに参加する際には、語学力の指標としてTOEICの通常テストに加え、TOEIC SWテストも活用する企業が増えています。
日本人にとってとてもハードルが高いスピーキング能力ですが、200点満点中の点数で実力が評価されることもあれば、ヨーロッパで作成されたCEFRレベルという指標で英語力が評価されることもあります。
このCEFRというのはCommon European Framework of Reference for Languagesの略で、言語が違うヨーロッパ諸国において共通語となる英語についてどのぐらいの習熟度があるかを客観的に示したもの。数字のスコアで表示するよりも習熟度が分かりやすいという特徴があります。
TOEIC SWテストは通常のTOEICよりも受験者数が少なく、日本国内では受験者数は300人程度となっています。スピーキング部門においては国内平均は126点で、ライティング部門では国内平均は141点。自分で目標を立てて受験勉強に取り組むとモチベーションのアップにもつながるのでおすすめです。
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