TOEFLテストと聞けば、誰でも「英語を母国語としない人たちのための総合英語力を評価するためのテスト」と理解することはできます。しかし、TOEFLの中にiBTテストとPBTテストがあることを知らない人も多いですし、その違いを細かく理解している人はそれほど多くありません。
現在ではペーパーベースでのTOEFL PBTテストは日本国内では実施されていないため、TOEFLテストといえば自動的にTOEFL iBTテストのことを指しますが、2007年までにTOEFLテストを受けていた人にとっては、両者の違いを理解しておきたいという人も多いはず。
iBTとPBTの違いは、試験の受け方。従来のPBTテストの場合には、受験生は試験会場に足を運んで試験用紙と鉛筆、消しゴムで受験をしました。しかしiBTテストでは、受験生は紙と鉛筆で受験するのではなく、試験会場におかれているパソコンのオンライン機能を使うことで試験を行います。PBTテストではライティングセクションにおける英作文などは、紙に鉛筆で英文を作成していきましたが、iBTテストでは受験生の英作文はすべてパソコンのキーボードを使ってタイプすることになります。そのため、パソコンのキーボードで素早くタイプできるスキルなどもTOEFLのスコアを大きく関係してきますし、タイプミスによるスペルミスなども減点の対象となってしまうので気をつけなければいけません。
スコアの見方も異なります。PBTテストにおける450ぐらいのスコアは、iBTテストでは45〜46当りとなります。また、英語圏への大学院入学や、国内でも英語で授業が行われる学部への入学に必要と言われているPBTスコア600というラインは、現在行われているiBTテストにおいては100ぐらいのスコアとなっています。ちなみにiBTテストにおいては満点は120点なので、100点というラインはかなりハイレベルなラインとなっています。
TOEFL iBTとPBTは紙を使った試験かパソコンを使った試験かという点で大きな違いがありますが、こうした受験形態の違いは、試験内容などにも大きく反映されています。例えば、紙ベースのPBTテストにおけるリスニングテストと、パソコンベースのIBTテストにおけるリスニングテストとでは、内容が大きく異なります。紙ベースの場合にはごく簡単な英会話でも、耳で聞いた英会話を理解して、試験用紙に印刷されている4択の解答を目で読んで理解した上で正しい答えを選びます。一方、会話も設問も4択の解答もすべてアナウンスのみで放送されるiBTテストの場合には、出題される内容も、少し異なります。
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