Test of English for International Communicationを短く略してTOEIC(トーイック)と呼ばれているこのテストは、英語を母国語としない外国人のためのテストです。英語という言語における幅広い実用的なスキルをチェックすることができるテストで、結果は合格・不合格で出されず、10点〜990点の点数で評価されるのが特徴です。
テストは世界150か国で年に複数回実施されており、受けるたびにスコアが変わるので、留学や就職活動のシーンでは何回も受験して、最もよいスコアを自分のTOEICスコアとして利用することもできます。
多くの日本人が受験する英語検定では特定の級を受験して合格か不合格という結果が返ってくる形態になりますが、TOEICの場合には全員が同じ試験を受験し、結果は合否ではなくスコアという数字で返ってくる点が大きく異なります。
英語の総合的なコミュニケーション能力を評価するのがこのテストの目的ですが、多くの国で多くの人たちが受験しているため、「世界共通のグローバルスタンダードテスト」という位置づけがされています。(と、言うのは表向きで実際は日本と韓国でポピュラーですが、他の国ではほとんど利用価値がありません。尚、これまではイギリスでは大学や大学院入学とそれに伴うビザ申請にTOEICも採用されていましたが、英国内でのTOEIC試験において替え玉受験や試験監督が解答を読み上げる不正が発覚し、2014年4月から採用不可となってしまいました。)
ただ、留学をする場合の語学学校の入学基準として、或いは、外資系の企業への就職や転職を希望する場合には、自分自身の英語力を客観的に示す指標としてTOEICテストが用いられることも少なくありません。
ちなみに、日本語でもその土地の方言や独特の言い回しなどが存在していて、日本語を話す日本人にとってもその土地の風土や文化を知らなければ理解することが難しいという事もあります。英語でもそうした方言や言い回しなどは当然存在しますが、TOEICテストでは文化や宗教的な背景を理解しなければ分からないような問題は排除されているので、英語と言語でコミュニケーションをする際のスキルを客観的に数字で示すことができる仕組みとなっています。
TOEICテストはもともと1979年に設立され、設立当初は日本国内では受験者数がわずか3000人しかいなかったと言われています。しかし現在は年間230万人以上が受験するグローバルなテストとしての立場を確立していますし、ビジネスのグローバル化に伴い、入社時の書類選考にTOEICテストを加える企業も増えています。
留学を考えている人はもちろん、英語を使った仕事をしたい人、外資系の企業へ転職したい人など、英語と何らかのかかわりを持ちたい人なら一度は受けておいて損はないテストと言えるでしょう。
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